誤診と人と医療費
誤診の問題は常に医療につきまとう問題です。どんなに丁寧に症状を拾っても、そのときに症状が出ていないためにその時点で診断ができなかった場合と、ほんとうに必要なことをしていなくて診断できなかった場合があります。
残念ながら区別は後からだと難しい場合も多々あります。整形外科などでは「レントゲン写真」など、形に残るものがあれば、そのときに誤診だったかなどは、判別できるとは思います。
指が腫れたので薬をもらったが、次の日は手が全体腫れた、だからミスだ!という方もまれにおられるのです。病気にも勢いがあって抑え切れていないと言うことですが、100%の治療もありませんので説明をするのにもなかなか大変です。最初から全員に点滴をすればリスクは減りますが、それこそ医療費が高騰する元になってしまいます。
分野として小児科・産科はこういったことがおおく、時間がより沢山必要なのにスタッフが少なく消耗していきます。そしてこういった現実をみてますます新入りが減っていくという悪循環に陥っています。説明を十分にしようと思えば、人も十分必要なわけですが、これも手間がかかる場合でも診療報酬が一定ならば他にくらべて大幅に増員することも不可能です。もちろん、単純に増額するだけだと人を雇わないでもうける医院もでてくるし、人を増やせば収入が多くなるような設定にすれば、大病院がいい給料で根こそぎ人をさらっていき、小病院がなくなるといった事態になるし、一筋縄ではいきません。後者のことは現実に昨年起こっていることですのですよ。
→看護師不足、全国の病院で争奪戦読売オンライン
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